「ウォーターサーキット」2000年 250x400x250cm (成田忠昭と共同製作)
材料:アクアリウム用のチューブ、ウォーターポンプ、空気ポンプ、蛍光絵の具、ブラックライト、木
解説:蛍光(黄色)の液体と空気が、ポンプによって透明チューブの中に交互に入れられ、時速約20kmでチューブの中を走り回るインスタレーション。
(※本展の展示とは異なります)
「デジタルが進化するにつれて身体性が薄れ、ヴァーチャルとリアリティの境界が曖昧になっていく。今という時代の中で、無意識のうちに組み込まれ、支配されている正体の見えないモノの仕組みを可視化したい」と語る原倫太郎氏は、今回の新作で“水”と“空気”を用いたシンプルな原理をベースに、チューブ、モーター、家電製品といった身近なモチーフを組み合わせ、ネットワークの“仕組み”を解き明かそうと試みます。
会場では、操作ボタンの役目をするエアポンプが幾つも取り付けられたコントロールブースを中心に、水を通すパイプが縦横に張り巡らされ、それぞれの端末には電動で回転するテーブルやイス、黒い箱の中の様子を映しだすモニターを内蔵した洗濯機などのオブジェが繋がれます。これらのオブジェは、水圧式のセンサーの電源が入ることでさまざまな動きを引き起こし、仕組みがわからないものに囲まれて生活している日常を示唆します。
また、ウォータータンクに乗ると押し出された水がパイプを伝い、円筒の中の文字の書かれたサイコロが浮力で上昇しランダムな言葉を表示するという作品は、ネットワークによって間接的な手段にシフトしていくコミュニケーションの状態を暗示します。このほか、靴という身近な工業製品の背景にある隠された製造過程をカタチにした作品などで展示構成いたします。
─原 倫太郎(はら・りんたろう)─
1973年 神奈川県生まれ
1997年 東京造形大学造形学部デザイン科一類卒業
1978年 東京造形大学造形学部研究科修了
2000年 サンドヴェルグ・インスティテュート(オランダ)美術科修了
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